2020年12月13日(金)
ウイルス感染症と免疫および口腔環境に関するオンラインプレスセミナー『ウイルス感染症予防と自己免疫、口腔ケアの重要性について』を開催いたしました。
セミナーには、新型コロナウイルスの国産ワクチン開発のキーパーソンといわれる森下竜一教授と歯周病専門医であり指導医でもある歯科医師 若林健史先生を講師に迎え、ワクチンと免疫、歯周病と口腔ケア等についてお話しいただきました。
ウイルス感染症と免疫および口腔環境に関するオンラインプレスセミナー『ウイルス感染症予防と自己免疫、口腔ケアの重要性について』を開催いたしました。
セミナーには、新型コロナウイルスの国産ワクチン開発のキーパーソンといわれる森下竜一教授と歯周病専門医であり指導医でもある歯科医師 若林健史先生を講師に迎え、ワクチンと免疫、歯周病と口腔ケア等についてお話しいただきました。
ウイルス感染症予防・免疫力を高めるためには、『口腔や鼻腔、腸管などの粘膜免疫が重要。口は“マスク”の役割を担っています。
飛沫感染・エアロゾル感染・手指感染なども口から起こるケースが非常に多いともいわれているので、マスク着用とともに口の免疫力をあげることが感染予防につながります。』『口腔ケアがインフルエンザの発症率を10分の1に抑えられるという研究データもあり、口腔ケアが感染予防に役立つことが立証されています。』『新型コロナウイルスの受容体は口腔内(舌)に多くあることから、口からの感染が多いといわれています。ウイルスと受容体の結合を防ぐことができれば、感染予防につながります。』と述べました。
『口腔の免疫を高めるためには、口腔の環境を「いい環境」にしておくことが重要』『いい環境=清潔で歯周病などの炎症が起きておらず本来の機能を発揮できる状態』であり、『口腔の免疫を高めることにつながります。』と述べました。
口腔内の環境を乱す主な原因として『たばこ、乾燥、糖質の過剰摂取、ストレス、家族間の菌感染』を挙げました。
寒さやコロナ対策で外出が減る中、家でできる免疫力アップについて『口腔ケアに取り組む、ストレスを減らす、睡眠をしっかりとる、太らない、エビデンスのあるサプリを摂取するなどできることから取り組んでみてください。』と述べました。
若林 健史先生プロフィール
医療法人社団真健会理事長/歯学博士
日本歯周病学会理事・専門医・指導医、日本臨床歯周病学会・認定医・指導医、日本大学客員教授、日大松戸歯学部歯周治療科非常勤講師。
歯周病治療の第一人者。歯科医療に対するいっそうの信頼の確保と、学術的な前進にも貢献している。
森下 竜一教授プロフィール
大阪大学寄附講座教授 内閣官房健康・医療戦略室戦略参与
医学博士。大阪大学医学部老年病講座大学院卒業後、米国スタンフォード大学循環器科研究員、米国スタンフォード大学循環器科客員講師、大阪大学助教授 大学院医学系研究科遺伝子治療学等を経て、現在に至る。抗加齢医学専門医、老年病学会指導医、臨床内科認定医、大阪府内科医会臨床内科推薦医、日本脈管学会認定脈管専門医、日本再生医療学会再生医療認定医。アメリカ高血圧評議会Harry Goldbratt 賞、日本医師会研究奨励賞ほか、多数受賞。