1.うんちの色、硬さ、においに隠された健康のヒント
うんちには色・硬さ・においから、さまざまな情報を読み取ることができます。色の特徴
・黄土色:母乳を飲んでいる赤ちゃんの正常な色です。・黄色:ミルクを飲んでいる赤ちゃんのうんちの色です。こちらも特に問題ありません。
・緑色:緑色になってしまうのはいろんな可能性がありますが、大体がうんちに含まれる胆汁色素(ビリルビン)によるものなので異常ではありません。健康のしるしです。
・茶色:離乳食を食べるようになると茶色が多くなってきます。
・赤色:血が混ざっている可能性がありますが、例えば離乳食の中に赤い食材が入っていたということも考えられるため、まずは落ち着いて観察しつつ念のため早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
・黒色:これも乾いた血が混ざっているということが考えられますが、緑色系の濃いものが黒く見える可能性もあります。慌てずにまずは医師に相談してみてください。
・白色(灰色 ※クリーム色っぽいものを含む):あまりない色なので、早めに医師に相談してみてください。胆道閉鎖症の可能性があるかもしれません。
上記のように、黄土色から茶色までは正常なうんちの色です。うんちの色は個人差が大きく、食事内容や腸内にとどまっている時間で変化します。
胆道閉鎖症になると、うんちの色が、淡黄色、クリーム色、レモン色など薄い色になります。
※胆道閉鎖症とは
食べ物の消化を助け、肝臓の機能である解毒作用と協力して老廃物を体外へ排泄する働きを持つ胆汁の通り道である、胆道が閉じられた状態のことをいいます。個人差はあるようですが、放っておくと肝硬変になってしまい、肝臓や胆道系疾患の中では死亡率が高いので注意が必要です。
硬さの特徴
授乳期では、メインが母乳かミルクかで硬さに違いが現れます。母乳メインの赤ちゃんはゆるくて液状のものが多く、ミルクメインの赤ちゃんは母乳に比べて硬く粘り気のあるものが多い傾向にあります。においの特徴
・酸っぱい、もしくは甘酸っぱいにおいの時母乳やミルクが主食の時に出るうんちのにおいの特徴です。酸っぱいにおいは腸内にビフィズス菌がたくさんいて、そのビフィズス菌が作り出す酢酸から出ています。
・とても臭い時
離乳食が進むと、とても臭い大人のうんちと同じようなにおい、そして色も茶色になります。
仮に、母乳やミルクが主食の時に大人のうんちと同じようなにおいだった場合は、下痢になっているかもしれません。
参考:便色カードの使用方法と発見できる疾患について(札幌市)
(https://www.city.sapporo.jp/eiken/org/health/biliary/index.html)
