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腸内環境を整え、季節の変わり目に風邪などの体調不良に負けない体を

季節の変わり目は気温や天候も目まぐるしく変わり、さらに人間関係や生活環境などの様々な面で変化が多い時期なので、つい体調を崩してしまいがちです。特に妊活中の女性にとって自分の体調管理はとても重要。腸内環境の健康が、全身の調子を整える鍵となります。「季節の変わり目にやってくる体調不良に負けないために」をテーマに、妊活中の女性が日常生活で取り組めるポイントをご紹介します。

1.自立神経が乱れる理由と整える対策

冬から春へと季節が動いているこの時期は、なぜよく体調を崩してしまうのでしょうか。一日の中で寒暖差が大きいことや、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動の回数が多いことが要因とされています。寒暖差が激しいと、体温調節を行う自律神経のバランスが乱れやすくなります。また、気圧が変動すると、内耳にある気圧を感じ取る器官がその変化に適応しようとします。この過程で一時的に内耳の圧力バランスが乱れてしまい、自律神経がストレス反応を引き起こすことで、めまいや頭痛など不調を感じるのです。

自律神経には体を活発にする交感神経と体を休息させる副交感神経がありますが、この二つの神経バランスが崩れると体調も崩れるので、自律神経をいかに整えていくかが重要なカギとなります。

適度な運動を習慣化する

自律神経のバランスを整えるために、適度な運動を習慣にしましょう。激しいものではなく、リラックスできるものをお勧めします。

・ウォーキング
身体にかかる負担が少なく、どこでも手軽に始められます。新鮮な空気を吸いながら行うことで、心身にリラックス効果が高まるのを感じてもらえるはずです。

・ストレッチ
体をゆっくりと伸ばして筋肉の緊張を和らげてください。血流を改善することで自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

規則正しい食事を心がける

食事の時間を一定に保つことで、体内時計(サーカディアンリズム。概日リズムとも呼ばれる)が整い、自律神経の活動が安定します。自律神経は体の様々な機能を無意識のうちに調節しており、そのバランスが整うことで、睡眠の質の向上やストレス耐性の向上が期待できます。逆に、毎日のように夜更かしや朝寝坊して食事時間もバラバラ、といった不規則な生活は自律神経のリズムを乱す大きな原因となります。

 ・1日3食をできるだけ同じ時間に取るようにします
 ・食事を抜かないように心がけましょう。特に朝食は重要です
 ・夜遅い時間の食事は避け、就寝前には最低でも2~3時間の間隔を空けます

2.腸内環境を整えることも大切な対策の一つです

意外と知らない方が多いのですが、実は季節の変わり目で注目したいのが腸内環境を整えることです。妊活中の女性にとって、季節の変わり目によるホルモンバランスの崩れや自律神経の乱れは避けたいものです。。腸内環境を整えることで、妊娠に向けての体づくりをしていきましょう。腸内環境や腸内フローラが神経系に影響を与えることもわかってきているので、心身を整えるためにも腸活・菌活は大事なのです。

出典:腸内細菌と精神神経疾患からみる腸脳相関(第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/62/6/62_62.6_451/_pdf/-char/ja)

それでも体調を崩してしまったときは

・なるべく薬は飲みたくないという方もいると思います。
何よりも無理をせず十分な休息を取ることです。質の良い睡眠で体の回復に努めましょう。あとは、水分をたくさん摂ってビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけてください。

・妊娠中だけでなく、日頃から腸内環境を整えることが大事
妊娠を望む段階から、そして妊娠中も腸内環境を整えておきたいものです。これは母体の健康はもちろん、胎児の発育にも影響があるとされているからです。
良好な腸内環境は栄養の吸収を助けるだけでなく、ホルモンバランスを整えることに繋がります。また、腸内環境が整うことでリラックスした状態を保ちやすくなります。このようにして、妊娠に向けての準備を進めていってください。

3.腸内環境を改善するための身近な方法

毎日の生活習慣を少し変えるだけで腸内環境を整え、健康状態を向上させることができます。

温活

「温活」とは、体を内側から温める活動のことで、腸内環境を整える効果が期待できます。体が冷えると腸の動きが鈍くなり、便秘の原因になることがあります。それを防ぐために以下のような温活の方法があります。

・日常的に温かいお茶やスープを飲む
・冷たい食事よりも温かい食事を選ぶ
・お風呂でぬるめのお湯にゆっくりと浸かる

食物繊維をしっかり摂る

「食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなって善玉菌の増加を助けます(不溶性食物繊維は便通に効果があるとされています)。

もちろん乳酸菌も有効です

乳酸菌の摂取は腸内環境を整えるために非常に有効な方法です。腸内の悪玉菌の増加を抑えながら有害な物質の生成を防ぎます。手軽に買えるヨーグルトや乳酸菌飲料などを定期的に摂取して腸内環境を整えましょう。

まとめ

天気がコロコロと変わったり1日の中の気温差が10度以上になることは、季節の変わり目ではめずらしくありません。これらは自律神経を乱して体調不良を引き起こしてしまう原因の一つとなっています。自律神経や腸内環境を整えるというと難しく聞こえるかもしれませんが、定期的にできる運動を取り入れ、規則正しい食事を習慣化してどんな時でも負けないカラダづくりに取り組んでいきましょう。