監修:新藤 貴雄医師
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、日本抗加齢医学会抗加齢専門医足の静脈瘤クリニック横浜院院長
下肢静脈瘤の症状の回復に貢献するだけでなく、婦人科・不妊クリニックでの経験や知識も併せ持っている。
妊娠の時期は変化があります。その中でも花粉の時期の花粉症対策は特に注意が必要です。
通常、花粉症の治療には抗ヒスタミン薬やステロイドなど鼻づまりを解消する薬が用いられますが、妊娠中にこれらを使うことはお勧めできません。ゾレア皮下注射やヒスタグロビン注射などのアレルギー注射の接種も同様に避けるべきです(あるいは、かかりつけ医によく相談することです)。これらの治療方法は妊娠していない時期では有効ですが、妊娠期には胎児に影響を与える可能性があります。
なお、薬に頼らない方法としては、次のような方法が考えられます。
妊娠初期は特に、胎児の体がつくられる大切な時期。例えば、胎児の心臓、脳、脊椎などの重要な器官が形成され始めます。これらの器官がもしこの初期段階で損傷が発生してしまったら、後の発達に重大な影響を及ぼす可能性があります。さらに、外的要因による先天性異常のリスクが最も高い時期でもあります。薬剤、放射線、感染症、栄養不足、環境汚染などが胎児に影響を与える可能性があるからです。
では、薬に頼らない花粉症対策として、どのような方法があるのでしょうか。以下にいくつかの対策を挙げてみました。
妊娠中期(16 週〜27 週)以降になると、抗ヒスタミンの点鼻・点眼薬が選択肢になります。
しかし、その選択は慎重に行われるべきです。妊娠中の薬の使用は、常にリスクと利益を天秤にかける必要があります。
乳酸菌は、腸内環境を整えるだけでなく花粉症の対策としても注目されています。腸だけでなく、鼻や喉など全身の粘膜免疫を良い効果があるとされており、これによって花粉などのアレルゲンによる刺激に対する体の反応が緩和されるからです。
さらに、腸内環境を良好に保つことでストレスに対する体の反応が穏やかになり、結果として花粉症の症状の軽減に役立つことも期待できます。
妊娠期の状況は普段とは違うため、花粉症の治療法もいつも通りにはならないことを想定して対策しなければいけません。花粉を部屋に持ち込まない工夫など、生活習慣の改善がありますが、つい忘れてしまう日もあるかもしれません。本記事ではいくつか対策をご紹介いたしましたが、ご自身にあった対策を取り入れてみてください。