用語集

お口

咀嚼

歯で食物を噛み、飲み込む(嚥下)という一連の動作のこと。

嚥下

食べ物を口の中で噛み、飲み込みやすい大きさに変えて口から喉、食道、胃へ飲み送り込むこと。

構音

ことばを話すためには、音を作り出す口唇・舌や下あごなどの器官に脳から指令を送り、思い通りの音を作ります。この音を作る過程のこと。

唾液

咀嚼・嚥下の補助作用や洗浄作用、歯や粘膜の保護作用、抗菌作用、歯の再石灰化作用など様々な機能がある。

感覚

感覚の中でも味覚の認識の役割を果たしている。食べ物のおいしさを感じる重要な感覚。

口呼吸

コロナ禍のマスク生活によって増加。口腔内の乾燥が促進され歯石などの原因になることも。

フローラ

フローラ

体内に多数生息している細菌や微生物の細菌叢の集まりのこと。まるでお花畑のように腸や口内に広がっていることから、お花畑を表す「フローラ」と表現される。

腸内フローラ

腸内に存在する菌叢。消化吸収や免疫に影響する。100兆個を超える最大のフローラ。

口内フローラ

口や鼻腔に存在する菌叢。約7,000種類存在し全身の健康に影響する。

肌フローラ

肌の表面に存在する菌叢。主に外敵の侵入を防ぎ、肌を弱酸性に保つ。

元はキノコを意味した言葉で、最近では「菌類」、つまりキノコに似ていると考えられた生物の雑多なグループを指すようになったもの。
8段階あり、界、門、綱、目、科、属、種、株と細分される。

細菌

“小さい生物“という意味の微生物の種類の中の1つ。ヒトの体内、口腔内・皮膚・腸内などをはじめ全身に1000種類以上、100兆個以上が住んでいると言われている。

菌株

8段階ある菌の階層のうちの一番最後のレベル。「株」ごとに異なる性質であるため、効果も菌の「株」の違いによって異なると言われている。

ウイルス

抗生物質で抑制できない。また、自己増殖が不可能で、生物の細胞の力を借りて増殖する。

善玉菌

消化・吸収・合成、免疫機能の制御に関わるカラダに有益な働きをする菌。

悪玉菌

食中毒などを起こすカラダに有害な菌。肉類などのタンパク質を分解して、便として処理排泄する働きもある。

日和見菌

腸内や口内環境の良し悪しによって善悪どちらにもなりうる菌。ヒトの免疫力が低下することで増殖しカラダに重篤な疾病をもたらすことがある菌でもある。

菌バランス

腸内は「善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1」、口腔内は「善玉菌10:悪玉菌1」が理想的。

生菌

生きている菌のこと。「生物として働く」もので、糖分を分解して乳酸を作って善玉菌を優勢する。また、腸を刺激し蠕動(ぜんどう)運動を促し、便秘を解消、免疫機能をコントロールする。ビタミンやたんぱく質などの消化・吸収・合成を行う。

死菌

死んでいる菌のこと。「物質として働く」ものを指し、生菌のエサとなり生菌の増殖を促す。悪玉菌のエサとなる物質を吸着して体外に排出する。

菌活

食事から身体に良い菌を取り入れて、口や腸の善玉菌を活発にして、体内菌のバランスを整えること。

乳酸菌

乳酸菌

代謝により乳酸を産生する菌の総称で、口内や消化管、産道などに生息しているのが特徴の菌。

ビフィズス菌

特徴は抗炎症作用による記憶力改善、整腸作用など。

ガセリ菌

特徴は腸に定着する能力が高く、抗炎症作用があること、脂肪の分愛を抑制し、吸収しにくくすること。

ロイテリ菌

1980年 Kandler博士の研究により Lactobacillus reuteri として命名されたヒト由来の乳酸菌。

球菌

サーモフィラス菌などに代表される「コッカス球菌」と呼ばれるもの。

棹菌属(かんきんぞく)

細長い菌でロイテリ菌やブルガリア菌に代表されるの。

ケア方法

プロケア

専門家(歯科医)によるお口のメンテナンスと検診のこと。

セルフケア

歯みがき・フロスなどの衛生管理や嚥下・唾液などの機能管理、お口の体操などご自身でできるケアのこと。

発酵食品

発酵食品

食材を微生物などの作用で発酵させることによって加工した食品。
冷蔵庫などが存在する以前から保存食として、または風味を改良したり食品の硬さを柔らかくしたりするといった目的でも行われる。(Wikipedia)

納豆菌

稲わらに潜んでいる枯草菌で、納豆に使われる菌。
大豆が発行する際にナットウキナーゼという酵素ができる。
ナットウキナーゼには血液をサラサラにしたり乳酸菌を増加させたりする働きが期待できる。
主な食材:納豆

きのこ菌

ビタミンB群や食物繊維、葉酸を豊富に含む。
整腸作用や脂肪の代謝を促進する働きがある。
主な食材:きのこ

専門用語

プロバイオティクス

プロバイオティクス(Probiotics)とは、人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)、または、それらを含む製品、食品のこと。

バクテリアセラピー

「バクテリア」とは細菌のことで、細菌を使って病気の予防や健康維持に役立てる北欧発の健康法のこと。

トラブル

むし歯

食事をすると口腔内細菌(むし歯菌)の働きで口内は酸性になる。むし歯菌は食べ物の糖を分解して酸を作り出し、歯の表面のエナメル質や根っこの象牙質を溶かして歯が削れていき、これがむし歯が発生する原因。

歯周病

歯周病菌と呼ばれる菌群が主に歯周ポケットに生息し、炎症を起こし、その炎症により発生する物質が歯を支える歯槽骨を破壊することで歯が抜け落ちることを指す。

歯肉炎

歯周病の程度が軽いもの。

歯周炎

歯周病が進行した状態。

表面のエナメル質、象牙質、歯髄の3層構造でできており、親知らずがない場合、大人の歯は28本。

エナメル質

見えている歯の部分で人体の中でもっとも硬い組織。

象牙質

エナメル質よりも柔らかくむし歯になりやすい部分。

その他

健康三種の神器

カラダの入り口として私たちの健康維持に深く影響している「お口」の中の菌バランスを整えるための3つのケア「歯みがき・検診・ロイテリ菌」の総称。

11月8日

「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせで日本歯科医師会はが重点日として設定し、この日に合わせて国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行っている。

歯と口の健康週間

期間:6月4~10日
歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的として実施。

Biogaia

ロイテリ菌に関する国際特許を持つスウェーデン生まれのバイオテクノロジー企業。オハヨーブランドのロイテリ商品で使われているロイテリ菌はBioGaia社の正規品を使用しています。

8020運動

1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われている。

あいうべ体操

みらいクリニック院長内科医 今井一彰氏監修の舌を動かした体操。
次の4つの動作を順にくり返します。※声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす

パタカラ体操

日本歯科医師会が紹介している舌の体操。
(1)「パ」舌をはじくように
(2)「タ」舌先を上の前歯の裏につけるように
(3)「カ」舌の奥を上顎の上につけるように
(4)「ラ」舌を丸めるように